2005.1.30 「壁の前の新時代ーベルリン・キッズに襲われてー」の巻

 “週末得割きっぷ”を利用しての一泊ベルリン旅行二日目の午後。
 友人二人とはチェックポイント・チャーリー*から再度別行動をすることになり、こちらも二人、“壁”へ向かう。その途中……。

 「Hallo!」
 突然左側から声をかけられた。道路脇の空き地で子供達(推定年齢;7〜8歳)が遊んでいたのである。連れの友人が「Hallo!」とごく自然に(且つ、にこやかに)返したので、私も同様に返事を返した。
 次の瞬間。目に入ったものは手にした雪玉をふりかぶった子供達のいたずら顔!「ゲ!☆」
「きゃーーっ!!」
雪合戦の始まりである。ぶつけられるので走って逃げる。逃げるから追って来る(この点において子供と犬は同義語だ…)。振り返って反撃を試みるも多勢に無勢。通りを一直線に、“壁”までのおよそ1ブロック近くを逃げる→追われる→振り返る→反撃→失敗→被弾→笑われる☆ 空き地が切れたところで子供達の足はやっと止まった。
 「Auf wiedersehen(またねー)!!」

 “壁”が保存されているその場所は、裏側がナチス時代の写真などが展示されたスペースになっていた。悲惨な写真や解説がつづくその前を歩きながら、友人の頭は今し方遊ばれた遊んだ子供達のことでいっぱいだった。
 「昔のことより今生きてるものの方が面白い。」
然り。壁が物語る過去と共にあって、これからのベルリンを作っていくのは、あの子達に違いない。


*東西分断時代にあったアメリカの検問所の跡。ベルリンの壁の博物館などがある。


Auf wiedersehen(またねー)!!



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