2005.2.6 「未知との遭遇inケルン」の巻

 とうとうと流れるライン川を鉄橋がまたいでいる。列車はその上を徐行してやがて大都市ケルンの中央駅へ。外へ出ると、頭上にそびえ立つ大聖堂の塔。絶好の青空。目の前に行き交うのは、観光客、ビジネスマン、医者、修道僧、魔女、天使、道化師、牛、ウサギ、□◆○☆▲▽♪、etc. etc....
 「手術着(の医者)は多いけど白衣と看護婦が意外にいないなあ…」などとのんびり思う程には馴染んでいたと言えよう。歴史の教科書でもお馴染みのケルン大聖堂の足元には、フィクション・ノンフィクション取り混ぜて、色とりどりに仮装した人々がごく自然に行き交っていた。
 仮装と一口に言ってもまあ様々で、メガネとか、カチューシャ仕様の角やら耳やらとか、尻尾とかのみの“軽装”の人から、全身着ぐるみ、或はカツラから化粧から靴まで全身を装った“盛装”の人まで、とにかく「何かする」「何でもする」と言った感じである。中にはスーパー「LiDL」の袋で揃いのドレスを作り上げていたカップルまでいて、これはまさに大ヒット、「Gut gemacht!(よくやった!)」というものであった。(残念ながら見とれていて写真なぞ忘れていた…惜しい!)が、何に化けているのか全くわからない人も多く、これはもう仮装というよりも化装(化け装う)、あるいは変装(変わった装い、変人の装い)と言うべきであろう。
 だが、その誰もさして美しく装ってなどいないのである。装束にしても化粧にしても意外とテキトーで、中にはどういう素材の着ぐるみなのか、半透明の乳牛までいるのだった(笑)。この中に、日曜日の原宿辺りにたむろすコスプレの方々が来たら、さぞかし美しく際立って、それでいて浮き立たず溶け込んで、周囲の祭り客を盛り上げるに違いない。

 そんな色とりどり・化け様々な老若男女と共に沿道にひしめき、次々とやって来る仮装行列に向かって、「Kamelle(カメレ)!」と叫んでは駄菓子を投げてもらい、「Struessges*(シュトルスクス)!」と叫んでは一輪の花を乞う。これがケルンのカーニバル仮装行列である。
 そうそう、この↑間にも飲みっぱなし、ということをお忘れなく(「“カーニバル”の意味するところ2」の巻 参照)。


*単語綴り解明。感謝、M。


 



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