「食す3:食べ歩きの行儀作法」

 「歩きながら物を食べちゃいけません。」
と子供の頃にさんざん教わったと思う。
 特別に厳しく行儀をしつけられたとは思わない。(私より)若い子達の中には、街中を食べ物を持ち歩き食べ歩くことに全く違和感を感じない人たちも少なくないかもしれないが、私の年齢以上、少なくとも私の親の世代以上で、立ち食い用のカウンターで食べるでもなく、ベンチに腰掛けるでもなく、街中・街角を食べながら歩く人は、日本では多くないに違いない。観光地でアイスを食べ歩くのはまあ別として。
 イギリス留学中、昼時の街中を、サンドイッチやらフィッシュ&チップスやらチョコレートバーやらを食べながら歩くスーツ姿の人々を見かけると、ちょっと意外な気がしたものである。「へえ、食べ歩きってなんでもないのかなあ…」と。まあ、ビジネスマンは忙しいのかも、と納得しながら。
 ドイツへ来て、当時のような意外感は確実に異文化・習慣の違いとして認識された。  「……結構みんな食べ歩きしてるなあ……。」 老若男女を問わない、と思う。寒い季節にはさすがに減ったようだが、ドイツに入ってまだ暖かかった頃には、ソーセージやらサンドイッチやらを立ち食い・食べ歩く姿が目に付いた。
 …所変われば…か。3へえ。




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