「デュッセル近郊の旅:エッセン」の巻

 「買い物するならエッセンもいいよ」
と人の云う。"essen(食べる)"だけに食の街かと思いきや、買い物の街であるらしい。
 デュッセルより(もちろんケルンよりも)発展しているとも大きいとも思われないこの町が何ゆえ“買い物”の街なのかーー。答えはこの町を電車で通り過ぎるだけでも(一応)わかる。
「"Einkaufsstadt Essen" (買い物の街 エッセン)」
と駅前にでっかく掲示されているのだ。自称かよ。
 このエッセンへ、先日あいにくの雨の中、靴を求めて訪れた。ここへ買い物に来るのは三度目ぐらいだろうか。思えば初めて来た時も靴を求めて来たのだった。そしてその日も雨だった。
 
 初エッセンは、ホームへ降りた時からどしゃ降りだった。時折雨も止み、青空が顔を出したが、基本的に雨降りの中、お買い物日和とはほど遠いが仕方ない。
 訪れたことのない街へ買い物目的のみで出かけたのは初めてである。下調べもせず、地図もないことに気付き、i(観光案内所)を探したが土曜日の昼間のくせに閉まっている。観光の街ではないようだ。仕方なく隣の、資料を置いているらしい建物に入ると、そこはホテルのフロントで、おねえさんが快く市内地図をくれた。ちなみに駅前のこのホテルの表上部に、上述の掲示が掛かっている。
 商店街をぶらぶら歩き進むうち、やがて、なるほど買い物の街と宣伝したくなるかな、という場所に辿り着いた。ショッピングモールである。まあ、特別に大きいとも思われないが、デュッセルやケルンにいくつかあるショッピングセンターよりは大きいかもしれないと思われる。ここをひと回りしながら、私はよほどシェフィールド(イギリス)のMeadowhall(メドウホール)にもう一度行きたくなったが。
 結局、思うような靴も見つからず、カフェでひと休みし、夕暮れ前にデュッセルへ帰ろうと駅まで戻る頃、エッセンの空はすっきりと美しい青空になっていた。おのれ。

 さて、二度三度と訪れるうちにはショッピングモール以外にも街中を歩き回る。デュッセルの様な高級品店が並んでいたりはしないけれど、ケルンのように観光客にまみれていたりもせず、そこそこにお店が集まっていて、確かに買い物して回るには悪くない町かもしれないと思う。*


*但し単純に買い物だけが目的なら、これまた近隣のオーバーハウゼンという町の大きなショッピングセンターを学んでしまったので、私はそちらへ先に行く。



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