2007.5.17-6.2 「ロシアよりXXXを込めてーロシア旅行/はじめにー」の巻

 ロシアと言う国に興味を持ったのがいつからだったのか、もはや覚えてなどいない。きっかけはたぶんイースターエッグとかアナスタシアの謎とかで、だから私の興味の中心はロマノフ朝とファベルジュのインペリアル・イースターエッグだった。そのエッグみたさにニューヨークをうろうろしたりもした(「売り切れ卵」の巻 参照)。
 一国に興味を持ったら言葉から手をつける私は、日本にいた時から次はロシア語をと思っていたのだが、今年に入ってとうとうアルファベットから始めるに至った。もちろん始めたばかりのロシア語では挨拶もままならない程度で、個人旅行(ツアーではないの意)の一人旅などもってのほかではあったが、偶々今回もドイツ(語)の時と同様、学校絡みでロシア人の友人が既にいたので、甘えて諸々お世話になることにし、ついにロシア旅行を決定した。

 さて、事前に聞いていた話やガイドブックからの知識では、ロシアへ旅行するに至っては事前にビザの取得が必須で、その為には全ての日程ーつまり渡航及び移動ルートとチケット、宿泊連絡先と確認書などを提示する必要がある、ということだった。全部手配して確定してからビザ申請、というわけである。
 が、蓋を開けてみると、要求されたのは往復の日程と主要滞在先(私の場合はモスクワ→日程未定でサンクトペテルブルク→モスクワだったので、滞在先はモスクワ)だけだった。しかも、予約済みの航空券から、滞在期間は16日間ということで申請したにも関わらず、とれてきたビザは一ヶ月の余裕があった。有効な滞在ビザがある以上、日程変更の上一ヶ月滞在する事も可能だったろうと思われる。その類の手続きも少しずつ簡素化されているということか。
 少々お金はかかるものの、旅行社を通して申請書とパスポートの一時預けだけで思いの外あっさりビザ*がおり、現地空港での入出国パスポートコントロールでも面倒なことは一切問われなかったばかりか、滞在期間中も一度も路上などで身分証明を求められなかったのは幸運だったのだろう。モスクワでもサンクトペテルブルクでも一人でさんざん街を歩いたが、危険なことも怖い事も幸いなかった。それどころか、(これについては別途記事にしたいが)人々はどこでもたいがい親切で愛想が良い事が多かった為、この点に関しては驚くほど良い印象を持ったものである。もちろん、店員の愛想が悪い、などということはヨーロッパ同様にあったし、タクシーなどでは、明らかにぼったくりの値段を提示されたりしたこともある。が、それらはロシアという国に限らず、海外を旅行すればもれなくついてくるような範囲内の事象であろう。各地各所の入場料にロシア人料金と外国人料金のとんでもない金額差があることは、まあロシア特有なのかもしれないが。
 そんなわけで、今回の初ロシア旅行は、私にとっては思ったよりも行きやすくて安全で普通に旅行できた、という感想を持たせている。…一観光旅行者としては。
 もちろん、私には現地に頼れる友人がいたし、日本からではなくドイツからの渡航でもあったし、偶々運が良かったのかもしれない。しかしながら、「行かなければわからない良さ」というものが、私たちが思う以上にあり、それは私たちが「歴史とニュースでしか知らない異国」に対する誤解も多分に固持しているせいもある、かもしれないと思わせるには十分だった。そしてそれは同時に、私たち日本と日本人も同じ様な誤解を世界から持たれているのだろうことも想像させることだった。


*今回はシングルビザ:一回だけの入出国用。一度入国して出国したらビザの有効期間が残っていてもそれまでで終わり、というもの。



赤の広場


聖ワシリー聖堂…何度みても生で見てもフルーツ味ソフトクリーム乗せのチョコレートケーキ…


クレムリンの城壁

グム百貨店


国立歴史博物館…も、粉砂糖かけのチョコレートケーキ…



赤の広場を反対側(南西)から



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