2007.8.17 「地球の穴―金剛石の生まれる処」の巻

 昼間は気温30度を超える様な暑さの乾期のボツワナも、四季でいうなら南半球は只今真冬。早朝6時ともなれば防寒着が必要である。そんな朝っぱらからどこへ行くかと言えば、本日は車で遠出、JICAの皆さんに同行させてもらいJwaneng(ジュワネン)のダイヤモンド鉱山見学である。(但し車が我々の所へ到着したのは約1時間後のことであった…。)
 アメリカのアリゾナ辺りを彷彿させる風景の中を走り抜け、2台の車が鉱山入り口の事務所へ辿り着いたのは午前10時過ぎ。入場の手続きを済ませ、他のグループと共に大型バスに乗り替えて更に進む。ほどなくセンターの様な所へ到着し、全員が円形にテーブルを取り囲む会議室のような部屋へ通され、場内での決まり事などの説明を受けた。バッグなどを持ち込めないのはもちろんのこと、靴ひもがほどけないよう注意され、それが“ほどけた靴ひもを結び直す為に屈む行為が(原石持ち出しの)疑いを生む”ということらしく、なるほど確かに、と納得。
 一通りの説明の後、指定の靴に履き替え(靴ひもは厳重に結び)、安全用のベストとヘルメットを着けて全員揃って再びバスに乗車。いよいよ鉱山そのものへ向かう。ちなみにこの鉱山を管理・発掘しているのはデブスワナ(デブズワナ)という会社で、ボツワナ政府とデビアス社の共同出資であるのだそうだ。
 山へ上がるまで、ダイヤモンド鉱山というのがどういうものかあまり想像してもいなかったのだが、一見にしかず、露天掘りの採掘場を目の当たりにして、高価な光り物の小ささとそのサイズに対する価値について考えてしまう。今日訪れたこのジュワネン鉱山だけで、年間総計約1,350万カラットのダイヤが産出され、4,000万トンの余分な鉱石くずが出るのだそうだ。発破で崩し、トラックで運び、砕いて原石を取り、ハボロネ市内の鑑定場(?)で分別し、全てはイギリスへ送られる。世界中のダイヤは一旦ロンドンへ集まり、そこで販路にかけられるらしい。わずかな欠片を得る為に山を削り地面を掘り、砂利土を出して運んでできるその穴の大きさ!まさに地球をほじくってやっと得られる輝く石の小ささ…!小学生の頃、グラウンドの石を穿り返していたら「あ〜!地球に穴開けてる〜!!」なんて言ったりしたものだが、この穴見てごらんよ!ほんとに地球に穴開けてるよ?!
 鉱山内の施設には鉱石とダイヤモンドの標本もあったが、ここで何かを(加工して)作ってはおらず、全ては市内及びロンドンにて。当然みやげ物なども無いのであった。ま、鉱山だしね☆ ダイヤモンドの中でもカラーダイヤモンドは人気が高いと聞くが、産出も貴重であるため当然お値段も跳ね上がるらしく…。ちなみに緑のダイヤモンドはここジュワネンでのみ産出されるのだそうだ(ピンクはまた別のどこかのみ、など産地があるらしい)。そう言われると欲しくなるから不思議。
 2022年には露天掘りから竪坑へと転換する、などという話も興味深く聞きながら、一人旅では経験できなかったであろう見学ツアーを終え、私達はまたバスに乗って山を降りた。
 ちなみに鉱山施設を出る時には、一人ずつボディチェック用の通路を通され、人によっては上着やら靴やらを脱がされたそうである(私は幸い素通り)。







地球の穴


運搬用の巨大なトラック



Copyright (C) 2008 Yuki, All rights reserved.