2008.5.20 「イグアスの滝1 - ブラジル側編」の巻

 ブラジル3日目は早朝から友人に送ってもらい、一人空港から出発する国内旅行。目的地は世界三大瀑布のひとつ、イグアスの滝である。

 前日にオンラインでとってもらったチケットで搭乗したのはいいが、何故か券面の搭乗者名が、どこかの少数民族名みたいなエキゾチックな綴りになっていて、「万が一事故ったら、乗客名簿に(自分を)見つけてもらえないなあ、きっと・・・」という不安なフライト。無事到着した空港からはバスに乗り、国境をまたぐ滝の、ブラジル側の町、フォス・ド・イグアスに向かう。
 一旦ホテルにチェックインした後、先ほど降りたバスステーションに戻り、今度はそこから国立公園(滝)までのバスを捕まえなければならなかったのだが、日本の普通の町にあるバスターミナルと同じ様相のこのステーションは、しかしながら入り口と出口が決まっていて、通れるからといってうっかり道路を横切って停留所に行ってはいけないのらしかった。だがその仕組みも入り口もわかりにくく、係員は英語が話せない。困ったと思ったが、軍人みたいな制服の係員のお兄ちゃんが、言葉が通じないまま笑顔で入り口へ連れて行ってくれた。
 国立公園に入ってからは、指定のバスでしか移動ができない。そこから更に移動して、あらかじめホテルから予約しておいたボートサファリに参加した。電動の移動車で森の中を見ながら進み、更に短時間ジャングルの中を歩き、川辺までおりてからゴムボートに乗って、渓流を上り、数ある滝の近くまで行って、小さい滝は(真)下から、最大部分は真正面から見るツアーである。
 私たちの前の移動車には結構な人数が乗っていたのに、私と同乗したのは他に2人連れのカップルだけ。移動もゆったりボートもゆったりな上に、ツアー内に標準のサービスなのか、わざわざ滝の真下へ入ってくれたので、飛沫がかかるどころではなく、ずぶ濡れになった。ポンチョも防水ヤッケも意味なしだ。でも結構暑かったので涼むには丁度良いぐらいだった(季節は秋冬なのだが)。
 ボートクルーズの様子はガイドによって終始撮影されており、ツアーの終わりにDVD購入を申し込むことができる。せっかく3人だけの映り放題だったのだから、記念に買っておいた。カレリア地方へ行った時も、クレムリンへ行った時も、エルミタージュへ行った時も思ったが、人生のうちにまさか本当にイグアスの滝を訪れることがあろうとは、本気では思っていなかったことである。

 イグアスの滝ブラジル側は、数多くある滝の全景と、その最奥にして最大部分の滝壺、「悪魔ののど笛」を正面から見ることができる。季節柄、水量は絶対的に少なく、テレビで見てイメージしたような、濁流が洪水のように辺りを埋め尽くす茶色い風景*ではなかったけれど、逆に滝も周辺の緑も綺麗で、絶壁を飾る木々と透明感あふれる水の調和が、大自然の神秘的な美しさを織り出していた。

*(ブラジルの)夏に行くと水量も多く、有名な大水量の風景が迫力満点で見られるが、茶色の水以外は一切何も見えないそうである。



サファリの電動移動車。






奥に見えるのが「悪魔ののど笛」。イグアスの滝の最奥最大の滝つぼ。


崖の上は、水量が少ないために岩が剥き出しに。


ブラジル側からはほぼ全景が見通せる。




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