「学習は文化につれて1 -地下駐車場の謎-」の巻

 「ひとつの言語はその国や民族の文化と歴史を引き連れている」
・・・というのは私の持論だが、外国語を学ぶにあたって、そこにその国の文化が反映されていることを否定する人は、そうそういないだろう。
 例えば、私がドイツ語を習い始めた頃、初級の段階からかなりの頻度で「地下駐車場(Tiefgarage)」とか「屋内プール(Hallenbad)」とかいう単語が出てきたのだが、なぜ敢えて「地下」であることや「屋内」であることを言い分ける必要があるのか、いつも疑問だった(頻度は少ないが「駐車場」や「屋外プール」という単語も同時に出てきた)。
 その謎はドイツに来てみればあっさり解けたものである。広場の下などに「地下駐車場」が多いのだ。もちろんデパート隣接の駐車場ビルもあるのだし、実際自分は運転しないので正確にはわからないが、とにかく地下の駐車場が多い気がする。建造物のスペースの問題や景観対策などのせいもあるのかもしれない。そしてそこには単に「駐車場」ではなく「地下駐車場」と表示されている。プールに関しても同じようなもので、そこら中にあるわけではないにしても、なんとなく多いような気がする。日本人と比べて、日常生活にスポーツを取り込んでいる人が多いようだが、そのせいかもしれない。
 別にわざわざ頭に「地下」とか「屋内」とかつけなくてもわかるのだろうが、ドイツでそう表記されている以上(そしてそれが頻繁に見られる以上)、ドイツ語学習者としても覚えておく必要はあるんだろうな、と理解したが、そういや「地下トイレ*」という単語は習った覚えが(聞いたことも)ない、と思う今日この頃である。

*屋外や広場にあるトイレは、地下だったり地上に一人分だけのブースのようになっていたりする。



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