2007.8.12 「いざ!アフリカ!」の巻

 知識欲と好奇心の旺盛さには自信があるとはいえ、今回私がアフリカという地を旅先に決めたのは、単に友人が南部アフリカに期間限定で在住していたから、という理由に依るところが大きい。まさかほんとに出かけるとは思わなかったよ、アフリカ大陸。
 今回訪ねるのは、3年前ドイツ入りする直前にアメリカ・ノースキャロライナへ訪ねた友人である。日本の青年海外協力隊に参加して、アフリカ南部・ボツワナ共和国へ、2年間という期限付きで赴任していたのである。―ボツワナ…。
 「…ってどこ?」という質問を私も最初に発したのだが、2週間の休暇をとってお出かけするにあたり、旅先を答えると一人残らずこう聞き返して来た。そうだよねー…。
 ボツワナ共和国とは、アフリカ南部にある小さな内陸の国で、最南端の南アフリカ共和国の(地図においては)一つ上に位置している。某有名観光ガイドブックを購入してあったが、南アフリカ共和国がメインの当ガイドブックにおいては付け足しもいいとこで、観光名所も現地情報もほとんどない。それでも、友人の話や、彼女が送ってくれたツアー先のウェブサイトや、在日ボツワナ大使館のサイトなどから得た情報によると、とにかく砂漠地帯を含む自然と野生動物、北部に広がる大規模な内陸デルタ、原住民の遺跡などが観光の目玉であるのがわかった。豆・米・肉(特に牛肉!)をメインとする現地料理もおいしそうだ。そして何より忘れてならない光り物―。ボツワナは世界有数のダイヤモンドの生産を誇っているのであった。「ダイヤ、ダイヤ!」期待膨らむ私の胸に、友人は出発数ヶ月前から釘を刺した。「全部輸出されちゃうからボツワナにはろくなの残ってないよ。」……現実。
 さて、ダイヤモンドが永遠かどうかはデ○アス社に任せるとして、
「旅行に行くなら季節はいつがいいかな?」「乾季。」「…二季制なんだ…(雨期と乾期)」
という会話から始まった往訪計画は、乾期=観光シーズン=激混みシーズン=渡航4ヶ月前には全て決定&予約、というスケジュール先行で決まって行った。
 そして出発―。
往路最寄りのデュッセルドルフ空港にすら到着しないうちに壊れてしまったスーツケースを引きずりながら、マドリッド(スペイン)とヨハネスブルク(南アフリカ共和国)の二回乗換えで飛ぶイベリア航空。かつて「暗黒大陸」と呼ばれた世界とはいえ、ヨーロッパからは時差にしてほんの1、2時間の距離。しかも現地はサマータイムがないので、今は時差無し!近いじゃん!……だがそれは、世界の広さと距離をナメきった軽卒な期待感―。
 アフリカは遠かった。地球の緯度をナメていた。これまで日本との往復や、アメリカからの移動、ロシアへの旅行など、時差=経度のみを軸に計っていたことが思いやられた。北緯50度前後のヨーロッパから南緯20度前後のボツワナまで、自分の家を出てから彼女の家の玄関前までは正に24時間!
 雲一つ無い乾いた夕刻。未知の世界へ足を踏み込んだ、そんなことが実感された。



ヨハネスブルクの上空。


友人宅。ハットと呼ばれる現地の伝統的形態の家。




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