2004.10.23 「白磁の町のオレンジーマイセンー」の巻

 ゲーテ・インスティテュートの週末遠足でマイセンへ出かけた。マイセン磁器のあのマイセンである。
 かの有名な白磁の町が東ドイツの片田舎(失礼!)、しかもドレスデンのご近所さんであるとは、個人的には少々意外であった。話によると、その昔はこの辺りの中心都市としての地位をドレスデンと競うほどであったとか。
 そんなマイセンも今はちんまり可愛らしいという印象が強く、丘の上のアルブレヒト城(の手前のテラス)から見下ろす町は、中秋の晴天の下、オレンジ色に反射して輝く屋根の波が黄葉と相まって、“白い町”という勝手なイメージをさりげなく覆していた。
 さて、たとえ原産地にあってもマイセンの食器などは高い。…高いんだよ。高いってば!「せっかくだから何かちょっとお土産に安いものを…」などという甘い考えで小さなアクセサリーなどを期待したが、目に入らなかった。欲しいと思ったらがっつり“買う気”で行かねばな。
 一方で、一般のご家庭では当たり前のようにマイセンの食器を使っている、かどうかは知らないが、さりげなく、かつしっかりと、白い黄金とまで言われたヨーロッパ最古の磁器を誇りとして主張するがごとく、町の中心の広場に面したフラウエン教会の塔には、37個の白磁の鐘が並んで下がっており、時報の鐘に磁器の音を響かせていた。またアルブレヒト城に付随した大聖堂には、同じく白磁の小さなキリストが置かれており、彼がその姿(磔刑像)に至った経緯を想像するほど、ちょいと美しすぎるな、と思わせた。

 ところで、マイセンほど有名ではなく、応じて値段もそこまで高くはないが、ドレスデンにも「ドレスデン焼」という磁器がある。マイセンに決して引けをとらない白磁器は、それでもやはり無収入の身には高すぎるけれど…。




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