2009.1.1 「年越しフライト2ーお食事編ー」の巻

 日本行きの長いフライトに飽きる前に飽きてしまいそうな程長い長い待ち時間の末、私達の飛行機はようやく動きだした。(「年越しフライトー前編」の巻 参照)
 離陸するのを待たずして少しだけうとうとしてしまったが、寝入ることもないまま、あれこれしている内にやがて最初の食事がやってきた。「チキンとパスタどちらになさいますか?」
 ここのところ毎回思うのだが、機内食の選択肢はいつから「肉か魚か」ではなくなったのだろう?以前ポーランド航空に乗った時に、「チキンかポークか」という肉二択だった時も疑問に思ったが、「肉料理かパスタのお膳か」という選択肢はそれより遥かにずるい出題だ。何故なら、「今日はチキンじゃない方がいいな」と思ってパスタを選んだとしても、チキンとの組み合わせでもいいから別のセットにすれば良かった!ということもあり得るからである。実際私は、パスタをやめてチキンを選んだところ、実はご飯もののセットであることが判明し、自分のご飯料理よりも隣席のパスタの肉の方がおいしそうで、失敗したと思ったことがある。なんだ、結局両方肉ものなんじゃないの、というわけ。だから、正しい比較としては、「ライス(のお膳)かパスタ(のお膳)」か、「鶏肉か豚肉か」或は「肉料理か魚介料理か」という選択肢であるべきだと思うのだが。
 さて、そんなことをまたぐるぐる考えながら、でも今日はやっぱりパスタにしようかな、どうせ日本に帰るのにこんなところで中途半端に照り焼きチキンを食べなくても、と思って待っていた。
 だが、私と隣席の二人の所まで来た所で、「あと二つ要ります!」と声を掛け合って、乗務員がワゴンを押して去ってしまった。確かに二人だが、「二つ」とは・・・?
 その疑問は3秒後には解消された。私達にひと言も尋ねることなくもたらされた二つのお膳は、共にチキンのセット。つまり、既にパスタは全て出てしまって、私達には選択の余地すら残されていなかったのだった。
 照り焼きチキンとご飯のセットに組み合わされた、ミニミニサイズのおそばを見ながら、私は、「・・・まあ、もういいか、日本の年越しで・・・」と思うことにした。




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