「和食を食べに」の巻

 お昼にドレスデン・ヒルトンホテル内のお寿司屋さんに行ってきた。寿司屋といっても、天ぷらや鉄板焼もやっている和食レストランである。
 中心部のホテル内だけあって、日本人観光客がご家族連れで途切れなくやってきていた。長期滞在でもないのに、なんでわざわざ和食を食べに来るのだろう?寿司でも天ぷらでも日本で食べた方がおいしくて安いだろうに。と、いつものように見ていたが、ふと思い付いた。
「…うちの田舎の両親が来ても、旅行最終日までには絶対“和食が食べたい”って言うだろうな…。」
 私の目当ては久しぶりに外で食べるお寿司。ランチの鮨盛り合わせ(みそ汁つき)で11ユーロ(1,500円ぐらい*)だったので、ネタの鮮度はまああれ以上は仕方ないかな、と言う感じだったし、悪くないと思う(北海道であの色のホタテが出たら許さないけどね)。
 感動モノだったのは、デザートに食べた抹茶アイスである。メニューで目についた「小倉アイス、抹茶アイス」の文字に誘われ、ここはレストラン名にちなんで小倉にしようかとも思ったが、ラッキーカラーのグリーンを選んでみた(←意味不明)。こっちはこの大きさで6ユーロとは高いなと思ったが、しっかりした抹茶の味がとってもおいしくて(“抹茶”の名の下に正体不明の味のものが出てくるレストランは少なくない)、桜のデザインのお皿に明るいグリーンのアイスと赤い苺(と、一本乗っかっていたのはたぶん『ピッコロ』だ!)があんまりかわいくて、許可をもらって写真を撮った。

 感じのよいお店だった。いかにもな日本、っぽい空間でありながら、ごてごてと観光ずれしたステレオタイプではない、東京あたりでもふとありそうな店……“Radeberger”(ラーデベルガー:この辺りの地ビール)の銘板以外は(笑)。「A(友達)がいたら、絶対お茶すすりながらまったり語りコースだな…」と思わせた。
 テレビでは、NHKニュースが横浜・佐々木投手の引退を告げ、その後気が付くと「中学生日記」に番組が移っていた。
 久しぶりに、本当に普通の日本生活の香りがした。


*2005年8月現在







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