2007.8.19 「天然自然大公園1―オカバンゴ― 初日」の巻

 揺れと気分に限界を感じながらセスナで飛ぶこと15分。やがて小さな機体は、ド田舎の校庭みたいな地面に降り立った。待ち受けていた管理人に案内されて、早速メインロッジへと向かう。Gunn’s Camp(ガンズ・キャンプ)は一見ほぼ全ての建造物が丸木やオリーブグリーンのテントで作られていて、一瞬戦争映画のキャンプを彷彿させた。
 到着してまず寝床になるテントと大荷物を与えられた。この大荷物はいわばお布団セット。マット、毛布、枕などが、テントと同じ、軽くて丈夫で汚れにも水にも強い生地でバッグのように包まれていた。テントは水際に桟橋のように組まれた木床の上に建てられていて、私達は荷物をそこに持ち込み広げるだけでいい。
 一休みしてキャンプ内を確認してから、午後は湿地のツアーに出かけた。Mocoro(モコロ)と呼ばれる伝統的な丸木舟に乗って、ガイドに案内してもらうのだ。が、舟を見た瞬間に友人が「本物じゃない…」と不満げにひと言。…ほんとだ。明らかにプラスチックかなんかだ。
 まー素材はともかく、二人ずつモコロに乗り込み、後ろにはガイド兼舟こぎの現地人が乗り込み、湿地の中眩しい陽射しを浴びつつゆったりと進む。風と水音以外には虫や鳥の羽音がするのみ。科学と文明から隔離された清々しい空気を深呼吸し……と思ったが、ムリ!
 丸木舟というやつは高さがない。足を前へ伸ばし舟底に座り込むようになっている。体も顔も水面と大差ない高さにあって、水辺というところには無数の羽虫が飛び回っている。下手すれば口から鼻から吸い込んでしまうのだ。加えて二人乗りの前方に座った私は、その羽虫の集団に顔から突っ込んでいくこともしばしば…。両手を頻繁にばたつかせてムキ〜っと虫を追い払う姿を、後ろの隊員が「いいですね〜、盛り上がってますね〜、お祭りみたいですね〜」と冷やかす…。
 虫は鬱陶しかったが、それを差し引いても風景は素敵だった。思いのほか水は澄んでいて水草が見通せ、水面には時折ハスの類の花が浮かんでいる。「ここの水は綺麗だから飲めるんだよ」とガイドが飲んでみてもくれたが、さっきココはカバの通り道だって言ってなかったか?用だって足したりしてんじゃないの?…というわけで、試飲はやめておいた。
 別の島か対岸か、一度舟を降りて陸地を歩いたが、動物との遭遇は明日へのお楽しみ、という程度で、また舟に揺られてキャンプへと戻り、本日の活動は終了となった。



Gunn’s Camp(ガンズ・キャンプ)メインロッジ前


水辺に張り出したキャンプのテラス。対岸に時折動物の群れが見える。


Mocoro(モコロ)。丸木舟って、沈まないのが不思議なぐらいシンプルな造り。






枝に見える真っ白なものは鳥。結構大きいみたい。


インパラ*の群れが来てる。

*シカの仲間だと思っていたが、後で調べたらウシ科の動物なんだって。



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