2007.5.17-18 「非一般的幕開け」の巻

 フランクフルトで乗り換えてとうとうモスクワへ! ルフトハンザ(ドイツの航空会社)便だったせいか着陸時に拍手はなく、安心したような物足りなかった様な(笑)。(「ポーランド航空に乗る4」の巻 参照)
 空港に着いて入国審査は思いの外あっけなく、旅程も滞在場所も聞かれずに済み。ベルトコンベアーで荷物が出てくるまでに20分も待たされたが、その荷物が開けられた様子もトランクが壊れている事もなく、問題なく到着となった。
 空港まで迎えに来てくれた友人(と更にその友人ともご対面)が運転する車で、一路市内へ……? …ってここどこだ?大丈夫か?日が長い夏のモスクワといえど既に23時は真っ暗で、しかもあいにくの雨の中、裏道なのか近道なのか、いつの間にやら街灯もない森の中の田舎道に運ばれて行く私は、この時から既に一般旅行者ではなかった。ちなみに、ガイドブックでも読んだことがあるが、日本でイメージする“森”と違って、ロシアのそれは平坦である。山の森ではなく平地の森。しかしまあ真っ暗な中でも着いた瞬間から異国を見聞きする機会を得ていたことは確かだろう。

 翌日、何はともあれ滞在登録をしなくてはならない。書類準備の為にまずは友人の事務所に向かった。
 初めての昼間のモスクワは、まずあちこちに咲き乱れるタンポポで予想外の好印象を受けた。優しさと温かさが散りばめられた様な、まだコンクリートと鉄筋に押さえ込まれていない街。しかし車の中、大きな通りからは、混沌とした社会が凝縮されているかのようにも見えた。新・旧・麗・醜・良・悪・貧・富。アメリカでもヨーロッパでも、アメ車・日本車・欧州車というとりどりの車の流れを見たけれど、モスクワには更に韓国車・中国車などが相当に混じり、車の流れだけはとてつもなく国際的(ついでに新車もクラシックもボロ車もあって)まさに色とりどり。そのモスクワも、市内南西部は(まあどこの大都市にもあるように)比較的リッチなエリアらしく、路上の風景がそれなりに落ち着いて見えた。(ちなみに"ヤバい地域エリア"もまたどこの大都市にもつきものである。)
 さて、懸案の滞在登録は今年2007年の4月ぐらいに手続き方法が簡素化されたそうで、それまでは最寄りの警察署で手続きだったように聞いていたが、近くの手続き可能な郵便局でもできるようになった。ただ、この手続きが旅行者本人だけではできない、と言う部分は変わっておらず、ツアー旅行や普通の旅行者の場合はホテルなどで手続きしてもらわなくてはならないようだ。私の場合は受け入れ側が(ホテルなどでなく)友人だったので、全て手続きをしてもらった。言ってみればまあ滞在期間中の保護者という形になるのかもしれない。とにかく問題なく(週明けに出直したりもせずに)済んだので一安心であった。
 こうしてタンポポの季節のロシア滞在がスタートしたのである。




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