「ソフトボールに参加しようー序章ー」の巻

 デュッセルドルフという町は、欧州でも三番目に在住日本人の多い町だという。そう聞いて、どんなに大きな町かと思うと、実は人口60万そこそこの全く大きくはない町で、「まあDorf(ドルフ=村)って言うぐらいだからね」なんて笑ったりもするのだが。
 その決して大きくはない町のはずれにある広いグラウンドに、日本人ばかりワンサカ集まる日がある。当地日本人クラブ主催のソフトボール大会である。
 サッカーが圧倒的に凌駕している欧州・ドイツにあって、“ソフトボール”という響きすら遠く懐かしい気さえして、当地入植(?)以来気になっていた。それが、今年になって偶々友人知人の耳に入り、左右からお誘いを受けたところ、なんと二人とも同じチームだと判明したので、思い切って参加することにした三年目の秋であ・・・あ?!秋の大会もあるのか?!春だけかと思ってたよ!
 そんな訳で参加することになったチームは、幸い事前に集まって練習をすると聞いたので寧ろ安心していた。ぶっつけ本番で見知らぬ人たちと日曜日の早朝から丸一日を団体競技で過ごす、というのは少々辛そうである。
 とはいえ、「いつも一ヶ月ぐらい前から毎週」と聞いていた練習が、実際には二ヶ月近く前から始まり、しかも、日曜朝9時集合!と聞いて及び腰になる。大会は10月中旬だというのに、今はまだ夏気分の8月後半。「久しぶりにソフトボールやりた〜い♪」ぐらいな軽いノリで参入していいのか?!一抹の不安を抱えながらも、「大丈夫。」という声に後押されて参加した初日、古参メンバーも驚く集まりの良さは、とんでもなくヤル気満々なグループである事を物語っていた。が、ま、そうはいっても明るく楽しく気軽にね〜♪という非常に心持ちの柔らかいチームである事も、二週目からの集まり具合が証明していた。
 かようにして始まった本当に久しぶりのソフトボール。よく考えたらまともにプレイするのはたぶん17、8年ぶりだろう。キャッチボールの感覚すら忘れかけていたが、練習を重ねても心配したほど筋肉痛にも見舞われず、真っ先に来ると思った肩すら一度も痛まなかった。おかしいな、普段何も投げてないのに。サジもヤリも滅多に投げないのにな。
 その後、参加した日は毎週ほぼ晴天に恵まれ、朝のベッドと格闘しては爽やかな初秋の日曜日を満喫しながら、10月へと突入した。


練習場脇の小道


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