「発音という名のトリック1 - 君の名は -」の巻

 2008年にブラジルへ旅行した時のこと。日曜日の早朝5時だというのに空港まで迎えに来てくれた現地人の友人は、彼氏さんを連れて来ていた。初対面の彼はにこやかに名乗ってくれたのだが、その名前がどうにも耳慣れず、頭に入らない。3度ほども聞きなおしてやっと、
「ハファイウ」
と理解したのだが、一人分の名前だというのにどうにも覚えられなかった。外国人の名前はもともと馴染みもないし発音もしにくいし覚えにくい、仕方ない。
 ま、滞在中に頻繁に会うのだろうし、そのうち覚えるだろうと、半ば諦めてぼんやり車で彼女の家へ向かう道中(彼は同居しているわけではないので、途中で降りた)、信号待ちの交差点でふと彼女が上を示し、「彼の名前、アレと同じ綴りよ」と指すのを見ると、そこには通りの名前を示す標識に、
『Raphael』-----------。
「・・・その名前なら知ってる・・・。」“ラファエル”・・・の、ポルトガル語発音かー。




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